高血糖患者と肝機能障害患者で異なる高血圧の降圧治療

高血圧治療においては降圧剤を用いた治療を行うというのが基本的な方針の一つであり、それによって合併症のリスクを下げることが重要視されています。多くのケースにおいては根本治療に時間がかかってしまうため、その間に合併症が出てきてしまうリスクを少しでも下げて、じっくりと根本的な解決を図っていくというのが一般的となっています。しかし、患者の容態によって降圧剤を正しく選択していくということも重要視しなければならない点であり、基礎疾患を持っている場合には使用できない薬剤もあります。また、患っている疾患によってより高い治療効果を期待できる降圧剤もあることから、患者の容態を正確に理解して正しい降圧剤を使用していくということが大切です。高血糖の患者に対してはアンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬が腎臓の保護作用も高くて有用であるということが知られています。高血糖の際には腎機能障害を伴っていることも多く、腎臓で代謝される医薬品ではなく、肝臓で代謝される医薬品を用いるということも大切になります。高血糖患者の場合にはこういった方針がとられますが、肝機能障害がある患者の場合には逆の考え方を持たなければなりません。アンジオテンシン受容体拮抗薬などは肝臓で主に代謝されることが多く、肝機能障害がある場合には使用を断念しなければならないことも少なくありません。使用を続けることによって肝機能障害が生じてしまうリスクもあることから、定期的に血液検査を行って患者の容態を常に確認していくということも必要とされます。こういった形で降圧治療も一辺倒に行うのではなく、患者に応じて適切な対応をすることが必要です。